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作品解説 Archive

うさぎ

大変ご無沙汰しております…!
なんと気付けば5ヶ月ぶりのブログ更新です。。

今回は、新作『#うさぎ』について。
151 うさぎ

「二兎追う者は一兎をも得ず」
欲を出して同時に二つのことをうまくやろうとすると、結局はどちらも失敗する。

そんなことわざがありますが、僕にとっては、サラリーマンとして働いている日常と、アーティストとしての活動は、「二兎」なのかなぁと考えることがあります。
アーティスト、作家として生計を立てようと努力して活動している方からすると、趣味として活動しているアートは、甘いと言われることもあります。
意識というか、覚悟としての甘さであったり、価格設定のいい加減さであったり。
自分でも、確かに甘さを感じることもとありますが、どちらも僕にとっては真剣なわけで。

小さいころから、普通の家族を持って、普通の幸せな暮らしをするのが僕の理想でした。
だから、僕にとって、サラリーマンとして働いて、安定した生活をするのは、理想の暮らしなんです。
でも、アートを通じて感じるワクワクする気持ちは、夢を感じる楽しさだなぁと思うわけです。

週末に活動しているアートが無ければ、もっと仕事のために時間を割くこともできるかもしれません。
仕事が無ければ、もっと挑戦してみたいアートイベントもたくさんあります。

きっといつかは、両方を追うことができなくなるんだろうなぁ。そんなことを思いながら、もう少し、夢も、理想も、追いかけていたい、と。


さて、作品解説は以上ですが、実は今回の『#うさぎ』には、続きがあります。

『#うさぎ』というお題は、5月のデザフェスにて、いつも見に来て下さる方から頂いたテーマなんです。
通常の31枚の日めくりではなく、曜日でめくる7枚の日めくり、全てうさぎのものが欲しい、というお話でした。

東京出展の度に見に来て下さる方で、いつもたくさん差し入れを頂いているのもあって、安請け合いしたんですけどね。笑
同じお題で7枚書くのは初めてで、かなり苦戦しました…>_<

が、何とか形にできましたので、残りの6作品もご紹介したいと思います。


151-2 うさぎ
うさぎは、危険を察知するために、長い耳を使って、微かな物音も聞き逃さないようにしているそうです。
僕ももっと大きな耳があったなら、大切な声を聞き逃さずにいれるだろうか。


151-3 うさぎ
うさぎは寂しいと死んじゃうなんて話はウソなんですね。
でも、実は環境の変化にとても弱い動物だそうで、12時間以上絶食すると、胃腸の動きが停滞して、危険な状態になることもあるそうです。
寂しいわけじゃなくても、こまめに気を遣うことって必要なんですね。


151-4 うさぎ
日本では、餅つきをするうさぎの姿が月に浮かんでいると言われていますが、インドの説話では、うさぎと煙が見えると言われています。
山の中で倒れている老人を助けようと食料を探したうさぎは、結局何も見つけることができず、自らを食べてもらおうと火の中に飛び込んだ…というお話です。神さまは、そんな優しいうさぎの姿を永遠に残してやろうと言い、月の中にうさぎと煙が見えるようになったそうです。
月といえば、暗い夜に見えるものですが、気分が暗くなったときでも、そのときのうさぎみたいに優しい気持ちで行動できる人でありたいな、と。


151-5 うさぎ
自分にできないことを手に入れようと、諦めずに頑張る姿はもちろん素敵だと思いますが、自分に無いものを羨んだり、妬んだりするよりかは、今の自分にできることをしっかり見つめて、自分にしかできないことに変えていく努力が大切なんじゃないかと思うわけです。


151-6 うさぎ
うさぎといえば、にんじん好き!というイメージを持っていましたが、実は葉っぱの方が好きな子たちが多いそうです。また、食べ過ぎると高カロリーで危険でもあるそうで。
にんじん=ご褒美という意味もありますが、きっと僕にとってのご褒美もそうなのかなって思うわけです。
これを頑張ったら何かを買おうかなんて、ご褒美を考えながら頑張ることもありますが、ご褒美を目的にするんじゃなくて、頑張っていること、それ自体にやりがいや楽しさを見つけることって、きっと大切なんだろうなぁと思ったわけです。


151-7 うさぎ
同じ林檎なんだけど、うさぎの形にカットされているだけで、ちょっと嬉しくなったり、楽しくなったりするじゃないですか。
皮が全部剥けてしまった後よりも、その途中の状態であるうさぎの形って、素敵だと思うんですね。
成長しようと頑張っているときなんかも、きっとそうなのかなって思うわけです。
ひと皮剥けようと頑張っているときが、きっと輝いているんだろうなぁ、と。


以上、7枚の『#うさぎ』でした!
7枚タイプのうさぎ日めくりをイベントで販売するかどうかは考え中ですが、もしご希望の方はご連絡頂ければ、イベントの際に持参いたします〜(^ ^)

新作『#涙』更新しました。
この作品は、作品展『青-あお-』に向けて制作した作品です。
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今月3日から始まった作品展も、会期は折り返しを過ぎ、残すところあと10日間です。
レセプションもたくさんの方にお越し頂き、また展示も多くの方に楽しんで頂いて充実した10月を過ごしております。
ご覧頂いた方々、ありがとうございます。


在廊している間にお越し頂いた方から、嬉しいご感想を頂きました。
しんどいとき、作品を見て、気持ちがちょっと楽になります、と。

僕はまだ29歳ですが、いろんなことを経験してきたと思います。
嫌なこと、辛いこと、悲しいこと。たくさんありました。
頑張って、乗り越えて、支えてもらって、いろんなものを捨てて、ここまできたと思います。

どんな経験にもきっと意味があって、自分の糧になる…という意見にも一理あると思いますが、そんなことは後になってみないとわかりません。
でも、僕にとってありがたいのは、その「意味」を作品を見てくれた方に与えてもらえることだと思います。


しんどいとき、作品を見て、気持ちがちょっと楽になります、と。
僕もしんどいとき、その問題自体を解決できなくても、誰かに共感してもらえるだけで、気持ちが少し楽になることがあります。
だから、僕の言葉で誰かの気持ちに寄り添えるなら。
せっかく流した涙なら、どうせなら何かの役に立てば、誰かの役に立てれば、と思うわけです。

懐中電灯

最近、本を読みました。

遅ればせながら、又吉直樹さんの『火花』
前々から読みたいと思っていて、最近のドラマ化に影響されました。

それと、朝井リョウさんの『もういちど生まれる』
以前、情熱大陸で兼業作家として紹介されていて、気になっていました。


それから、ドラマを見ました。

黒木華さん主演の『重版出来』


どの話にも、「自分らしさ」のようなもので悩む登場人物がいました。
特別な経験があったからこそ、自分にしかできないことがあって。
自分がやらないといけないことがあるはずだけど、それが今できているだろうか?と。


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本当は、太陽みたいに。
強い光を放つ存在になりたい気持ちもあったけど。

世界を照らすどころか、自分の進むべき道も見えていない状態で。
今いる場所でさえ、わからなくなるときがあるわけです。

コトコトことばの活動も、10年。
『火花』の中に出てくる、漫才師スパークスが解散したのも活動10年です。

10年って、一区切りだなぁと思いながら、まだまだ自分にしかできないことなんて、見つかっていないような、そんな気がして。

自分の足元や、すぐ近くにいる人くらい、しっかり照らせるようになりたいものです。

消しゴム

新作『#消しゴム』

4月14日からの、熊本地震のことを考えながら書いた作品です。
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僕は、親戚や友人が熊本にいるわけではなく、悲しみや不安や恐怖を共感できるほど、人間できていなくって。
自分自身が経験した震災といえば、阪神・淡路大震災なんですけど、家が倒壊するほど直接被害を受けたわけでもなく、避難生活を強いられた経験もありません。

熊本のことを想って発言をしている人や、行動に移している人を見ると、何だかすごいなぁと思うわけです。
すごいなぁって、とても他人事なんですよね。まぁ他人なので他人事っちゃ他人事なんですけど。
それが身近な人だったとしても、自分はその悲しみや不安に共感できるんだろうかって考えたり。
仲が良くなった人には、心が無いと言われる所以を自分でも感じるわけですね。

自分にできることってなんだろう。
鉛筆の線みたいには、悲しみや不安や恐怖を消すことはできないけれど。
何かのために自分をすり減らすような、消しゴムみたいにはなれないかもしれないけれど。

布団たたき

ひさしぶりのブログ更新。今回は、ひさしぶりの作品解説を。

『#布団たたき』
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最近のテレビなどの報道を見ていて、考えていたことです。
不倫疑惑とか、経歴詐称とか、何かスキャンダル的なものが報道されるたび、その人を完全に否定するような感じ、嫌だなぁと思うんです。

ベッキーさんのやつは、CMやテレビ出演が無くなるくらい批判されていて、みんな好きだったんじゃないの?って思います。
ショーン・マクアードル・川上さんの経歴なんて、そもそも知らなかったけど好きだったし、実力で評価されてたんじゃないのかなぁと思います。
小保方さんのSTAP細胞も、実は再現されていた?なんて話もでてきていて、あれだけ批判されたのは何だったんだと思ったり。
佐野さんのオリンピックエンブレムも、ザハさんの競技場も、僕は好きでした。

インターネットの匿名性とかの問題もあるんだと思うけど、何か失敗したら、その人が全部否定されるんですよ。
もちろん、その人に悪い部分があって、批判されるのはわかるけど、なんか違うと思うんです。


布団叩きって、実は中綿を痛めているだけ、という話があります。
叩くと埃が出ているように見えて、実はそのほとんどがちぎれた中綿。
肝心のダニは、布団の中に逃げ込んでしまうので退治できないだけでなく、叩いて中綿が傷つくと、保温力や透湿性が低下してしまいます。
そもそも布団叩きとは、畳を叩くものだったけど、和室が少なくなりフローリング化していく住宅環境の中で、畳叩き業界の人たちが布団叩きとして売り出したそうです。
…真偽のほどはわかりませんが、そんな説を耳にしました。


たぶん誰にでも、叩けば埃が出ることなんて、あると思います。
批判されるべきことは、誰にでもあって。誰にでも、失敗も、間違いも、ダメなところもあると思うんです。

僕の周りの人は、僕が間違ったことをしたときは怒ります。
でも、言い訳はちゃんと聞いてくれるし、謝ったら次のチャンスを与えてくれる。
ごまかそうとしたとき、気付かないふりをしてくれることだってあります。
信頼は積み重ねが大切だけど、崩れるのは一瞬だなんて言葉がありますが、普段から積み重ねがあれば、何度でもやり直しができるし、そんなに簡単に崩れないんだと思います。

叩いて埃を綺麗にしているつもりで、誰かを傷つけるだけにならないように。
そして、僕が叩かれることがありませんように。そう願っています。

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