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コトコトことば

第6回個展 『めくる』レポート

遅くなりましたが、10月に開催しました個展についてのご報告を。
ご来場頂いた方々、そして告知にご協力頂いた方々、ありがとうございました。

めくるDM表

今年で6回目の開催となった個展。
今回は、「本」をテーマに展示を行いました。

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ここ数年、読書が好きになって、たくさんの本を読むようになりました。
作品制作は、自分自身の経験や考えを基に行うことが多いですが、映画や音楽、そして本から着想を得て行うことも増えてきました。

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そこで今回は、これまでに読んだ本の中から、好きな本や影響を受けた本を紹介しながら、その本を読んでイメージした作品を並べました。
作品だけを展示していた昨年までの個展とは異なる、自分の中では少し新たな挑戦でした。

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しかしながら、12日間の会期中、2回の台風上陸を含む10日間が雨という雨男っぷり。
ご来場頂けなかった方々にも、作品や雰囲気をご覧頂ければと思います。

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『本』
積み重ねていきたいのは、積読本ではなくて、知識や教養なんだけど。
これまで目にしたものや感じたこと、少しずつでも、人としての厚みや深みに繋がっていますように。

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作品の下には、イメージを思い浮かべる基になった本を並べていました。
本の中の好きな言葉や、紹介文と併せてご覧ください。

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『自転車』
僕の原点、19歳のときに初めて書いた言葉です。傷ついて、自分で手を離して、失ったもの。
いつかまた、見つけられるだろうか。あのときの自転車みたいに、思い出せるだろうか。

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『にんげんだもの』 (相田みつを)
僕が言葉を好きになった原点。やっぱり、みつをさんは紹介しなくちゃと。
原点繋がりで、自転車を書きました。


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『ハーモニカ』
息苦しさやストレスを感じるようになったのは、いつからでしょうか。
ハーモニカを習ったのは幼稚園のとき。吸って、吹いて。息継ぎなんて必要なかったのに。

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『アイデン&ティティ』 (みうらじゅん)
この映画がものすごく好きで、個展準備をしながら繰り返し見ていました。
本は漫画ですが、物語の中にボブディランが出てくるので、ハーモニカを。


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『筆ペン』
「ペンを折る」とは、執筆活動を止めるという意味です。筆ペンは、曲がることはあっても、簡単には折れません。
加えられた圧力の分だけ、インクがどんどん出てきて、新しい作品を生み出せるんです。

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『暗幕のゲルニカ』 (原田マハ)
本を読んで、箱根のポーラ美術館まで、タペストリーを見に行ったほど。
僕にとってアートとはなんだろうって。手に持っていた筆ペンを書きました。


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『カミツレ』
カモミール、花言葉は「苦難の中の力」です。
ハーブの中でも育てにくいカモミールですが、しっかり育つと簡単に枯れない強い生命力を持ちます。
また、近くの弱った植物を元気にする力もあるそうです。

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『図書館戦争』 (有川 浩)
正義って何か、正しいって何かって、考えさせられました。
物語の中でも、カモミールが象徴的な存在として登場します。


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『ボート』
国によって、ボートを前向きに漕ぐ地域もあるそうです。でも、後ろ向きの方が速く進むんですね。
いつも後ろ向きになりがちな僕も、ちゃんと前に進めていたら良いな。

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『ハックル・ベリーフィンの冒険』 (原作=マーク・トウェイン/絵=七瀬カイ)
小さいときに自宅にあった漫画です。
イカダとカヌーで、自由を求めて旅に出るシーンが印象的で。


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『たまねぎ』
自分の限界なんて、本当はもう見えているのかも。いつまでも、無限大なんてことは無いけれど。
自分の可能性を信じてくれている人が周りにいるのなら、もう少し頑張ってみたいと思えるんです。

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『星へ行く船』 (新井素子)
大槻香奈さんの絵が好きで、ジャケット買い。
どんどん成長する主人公に、ふと「たまねぎ」を思い浮かべ、個展のテーマを決めるきっかけにもなりました。


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『絆創膏』
前向きになれるような、背中を押すような言葉は、僕には伝えられないかもしれないけれど。
苦しいときのその気持ちに、僕もそうだよって寄り添うような、そんな言葉を書き続けたいのです。

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『“it”と呼ばれた子』 (デイヴ・ペルザー/田栗美奈子 訳)
高校生のときに読んでいた本。
痛みは忘れたくないけれど、いつか乗り越えられるかなぁ。


以上、7作品の展示でした。
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いかがだったでしょうか?
今回は、少し作品数が少ないね、というお声も頂き、少し反省です。
ただ、僕としては、作品はもちろん作品なのですが、文章全てが作品のつもりだったので、少し悔しいなぁという気持ち。

展覧会を見に行っても、キャプションを読む人もいれば読まない人もいて、人それぞれだとは思うんですが。
今回は、本の紹介文に一番時間を掛けていて、もちろん本を読むところから始めたので時間が掛かるのも当たり前ですが、
何ヶ月も考えて考えて、読んでもらえないのは寂しいなぁと思ったわけです。

もちろん中にはそれを理解してくれて、しっかり読んでくれた方もいました。
でも、自分の伝えたいことを伝えるって、難しいことなんだなぁと、改めて感じたわけです。

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そして、台風や雨の影響もあったとはいえ、たくさんの方に見に来てもらうって、やっぱり難しい。
今年は、少し挫折を感じた2週間だったかなぁと、振り返って思います。

個展で原画を展示するようになったのは、今年で3年目なんですが、原画じゃないといけない理由に少しコンプレックスがあって。
細かく書き込むタイプの作品ではないので、ホームページやSNSではなく、会場まで足を運んでもらうためにはどうすれば良いだろうって。
伝えたいことや、全体としてのコンセプト、キャプションなど、いつも考えて考えて。

でも、今回、9月の大阪のイベントをきっかけに、わざわざ原画を買いに来てくれた方がいて。
やっぱり原画は良いですね、とプレゼントに「たまねぎ」を選んでくれました。

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歳を重ねるごとに経験を積んで、自分の実力や限界が見えてきたような気がして。
小さくなってしまいがちですが、自分の可能性を信じてくれる人が周りにいるなら、まだ自分も頑張らないといけないなって。
自分自身も、まだ可能性を信じていたいなって。

挫折や難しさを感じつつ、ちょっとだけ自信ももらった12日間でした。
また来年も、個展ができたら良いな。

コトコトことば個展『めくる』

ご無沙汰しております…!
ホームページやSNSではお知らせしておりましたが、今週末から個展を開催致します!




・期間 : 2017年10月15日(日)〜29日(日)
・HP : http://www.unite-kyoto.jp/
・会場 : ブックカフェ&ギャラリー ユニテ
(京都市営バス「川端二条」徒歩1分、又は京都市営地下鉄「京都市役所前」「三条京阪」、京阪電車「三条」「神宮丸太町」 各駅より徒歩5分~10分)
・時間 : 11痔30分~19時00分(最終日は18時まで)
・定休日 : 水曜日、第3木曜日(18日(水)、19日(木)、25日(水))
・在廊予定 : 15日(日)、21日(土)、29日(日)
・駐輪場あり、駐車場なし(お車の場合はお近くのコインパーキングをご利用下さい)

今回は、ブックカフェと併設されたギャラリーにて、本をテーマにした展示をします。
これまでに読んできた本の中で、影響を受けた本、好きな本を紹介しながら、関連性のある作品や、本を読んで考えた作品を展示したいと思います。

原画作品を8作品、7冊の本をご紹介します。
子どもの時に読んでいた漫画から、最近読んだ小説まで、思い入れのある本が並びます。
思い出の本を読み返しながら、紹介文を考えて考えて、それに時間を掛け過ぎて、肝心の作品制作がギリギリで焦っているところです。。

ちなみに、DMデザインは、実際にその本を重ねた写真を背景にしています。
何の本かわかるでしょうか?読書好きの方なら、1番下のあの本はわかりやすいかな?と思いつつ。

そんなに読書しないよっていう方にも楽しんでもらえるように、文章や言葉をひとつひとつ考えて、煮詰めています。

在廊予定は15日(日)、21日(土)、29日(日)の3日間を予定しております。
会場のギャラリーは、ブックカフェと併設されていますが、スペースが区切られていて、ギャラリースペースは飲食のご注文をしなくてもご利用でき、ごゆっくりとご覧頂けます。
もちろん、コーヒーやご飯やケーキ等も美味しいカフェです。
今回、ご紹介する7冊の本も、手に取って読んでもらえるように並べたいと思いますので、お時間があれば、本を読みながら、ごゆっくりとお過ごし頂ければと思います。

今回は『めくる』と題した個展です。
皆さんの心の中の何かしらをめくれるような作品を…という思いを込めて制作しています。

ご都合が宜しければ、ぜひ足をお運び頂けましたら幸いです。

うさぎ

大変ご無沙汰しております…!
なんと気付けば5ヶ月ぶりのブログ更新です。。

今回は、新作『#うさぎ』について。
151 うさぎ

「二兎追う者は一兎をも得ず」
欲を出して同時に二つのことをうまくやろうとすると、結局はどちらも失敗する。

そんなことわざがありますが、僕にとっては、サラリーマンとして働いている日常と、アーティストとしての活動は、「二兎」なのかなぁと考えることがあります。
アーティスト、作家として生計を立てようと努力して活動している方からすると、趣味として活動しているアートは、甘いと言われることもあります。
意識というか、覚悟としての甘さであったり、価格設定のいい加減さであったり。
自分でも、確かに甘さを感じることもとありますが、どちらも僕にとっては真剣なわけで。

小さいころから、普通の家族を持って、普通の幸せな暮らしをするのが僕の理想でした。
だから、僕にとって、サラリーマンとして働いて、安定した生活をするのは、理想の暮らしなんです。
でも、アートを通じて感じるワクワクする気持ちは、夢を感じる楽しさだなぁと思うわけです。

週末に活動しているアートが無ければ、もっと仕事のために時間を割くこともできるかもしれません。
仕事が無ければ、もっと挑戦してみたいアートイベントもたくさんあります。

きっといつかは、両方を追うことができなくなるんだろうなぁ。そんなことを思いながら、もう少し、夢も、理想も、追いかけていたい、と。


さて、作品解説は以上ですが、実は今回の『#うさぎ』には、続きがあります。

『#うさぎ』というお題は、5月のデザフェスにて、いつも見に来て下さる方から頂いたテーマなんです。
通常の31枚の日めくりではなく、曜日でめくる7枚の日めくり、全てうさぎのものが欲しい、というお話でした。

東京出展の度に見に来て下さる方で、いつもたくさん差し入れを頂いているのもあって、安請け合いしたんですけどね。笑
同じお題で7枚書くのは初めてで、かなり苦戦しました…>_<

が、何とか形にできましたので、残りの6作品もご紹介したいと思います。


151-2 うさぎ
うさぎは、危険を察知するために、長い耳を使って、微かな物音も聞き逃さないようにしているそうです。
僕ももっと大きな耳があったなら、大切な声を聞き逃さずにいれるだろうか。


151-3 うさぎ
うさぎは寂しいと死んじゃうなんて話はウソなんですね。
でも、実は環境の変化にとても弱い動物だそうで、12時間以上絶食すると、胃腸の動きが停滞して、危険な状態になることもあるそうです。
寂しいわけじゃなくても、こまめに気を遣うことって必要なんですね。


151-4 うさぎ
日本では、餅つきをするうさぎの姿が月に浮かんでいると言われていますが、インドの説話では、うさぎと煙が見えると言われています。
山の中で倒れている老人を助けようと食料を探したうさぎは、結局何も見つけることができず、自らを食べてもらおうと火の中に飛び込んだ…というお話です。神さまは、そんな優しいうさぎの姿を永遠に残してやろうと言い、月の中にうさぎと煙が見えるようになったそうです。
月といえば、暗い夜に見えるものですが、気分が暗くなったときでも、そのときのうさぎみたいに優しい気持ちで行動できる人でありたいな、と。


151-5 うさぎ
自分にできないことを手に入れようと、諦めずに頑張る姿はもちろん素敵だと思いますが、自分に無いものを羨んだり、妬んだりするよりかは、今の自分にできることをしっかり見つめて、自分にしかできないことに変えていく努力が大切なんじゃないかと思うわけです。


151-6 うさぎ
うさぎといえば、にんじん好き!というイメージを持っていましたが、実は葉っぱの方が好きな子たちが多いそうです。また、食べ過ぎると高カロリーで危険でもあるそうで。
にんじん=ご褒美という意味もありますが、きっと僕にとってのご褒美もそうなのかなって思うわけです。
これを頑張ったら何かを買おうかなんて、ご褒美を考えながら頑張ることもありますが、ご褒美を目的にするんじゃなくて、頑張っていること、それ自体にやりがいや楽しさを見つけることって、きっと大切なんだろうなぁと思ったわけです。


151-7 うさぎ
同じ林檎なんだけど、うさぎの形にカットされているだけで、ちょっと嬉しくなったり、楽しくなったりするじゃないですか。
皮が全部剥けてしまった後よりも、その途中の状態であるうさぎの形って、素敵だと思うんですね。
成長しようと頑張っているときなんかも、きっとそうなのかなって思うわけです。
ひと皮剥けようと頑張っているときが、きっと輝いているんだろうなぁ、と。


以上、7枚の『#うさぎ』でした!
7枚タイプのうさぎ日めくりをイベントで販売するかどうかは考え中ですが、もしご希望の方はご連絡頂ければ、イベントの際に持参いたします〜(^ ^)

三十而立

久しぶりのブログ更新です。

実は、21日で30歳になりました…!
節目を迎えるにあたって、なんとなく『論語』に出てくる「四十にして惑わず、五十にして天命を知る」という言葉が頭に過ぎって。
三十は何なんだろう、と調べてみました。

『論語』とは、孔子の言葉や問答を、弟子たちがまとめた書物です。
そこには、「子曰、吾十有五而志乎学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩。」と記されています。
「子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず 。」と読むそうです。

三十而立(さんじゅうじりつ)。三十にして立つ。
「三十歳になって、自分の中の道徳観や学識が確立して、それが自信になって思想が固まること。」という意味だそうです。

自分はどうだろうかと考えると。
道徳観や学識に自信なんか無くて、思想だけ凝り固まってしまってるんじゃないかって反省しました。
もちろん学識が足りないと感じるのは、十五歳で志した学問をどれだけ二十代で積み重ねてきたか、これまでの自分の努力不足に原因があるわけです。
不惑になるまでに、これから取り戻していかないとな、と感じた節目でした。


さて、2017年が始まって、もう2か月が経ちます。
歳を重ねるごとに時間の流れを速く感じるようになってきましたが、年齢とともに時間の経過を速く感じるのは、新鮮な経験が少なくなってくるからだそうです。
気付けば1ヶ月が経って、あっと言う間に1年が経つ。そんなの嫌だなって思うんです。
今年は新しいこと、新鮮なことをたくさんしたいな、と思いました。

馬場俊英さんの『旅人たちのうた』という歌に、「三十代は大人の十代、青春を繰り返すような」という歌詞があります。
新鮮な経験で溢れていた青春時代。時間はあってもお金が無くて、限られた世界の中で生きていました。
三十歳。時間は限られているけれど、世界は自分次第でいくらでも広げられると思います。
好奇心と行動力を持って、三十代を楽しみたいと思います。


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こちらは二十代最後の作品です。
「水を得たら」という言葉は、環境のせいにしているようで、少し甘えもあるかもしれないけれど。
自分の力を発揮できる場所を見つけられるように、発揮できる力を身に付けられるように。
ペンギンみたいにゆっくりでも、歩いていけたら良いなって思うんです。

2016→2017

あけましておめでとうございます!
昨年は大変お世話になりました。
本年も、どうぞ宜しくお願い致します。

2016年は、コトコトことばの活動10周年ということで、充実した1年だったなぁと思います。
10月の大阪での個展では、グループ展を行い、懐かしい人たちと話す機会も多くありました。
久しぶりに会っても変わっていないところ、こんなところが好きだったな、好きだな、と。

また、歳を重ねるごとに変化していく部分も多くあって。
年末はいつも大学時代の友人と忘年会で集まるのですが、話題が子育てのことや購入する新居のこととか。
自分だけ取り残されている感じがして、年始からメンタルを立て直すのが大変でした。笑

変わらずにいられてるかな、成長できているかな、と。
年を経るごとに何か努力できているかな、と。
そんなことを考えた、2017年の始まりでした。

具体的な目標ってわからないですが、何か努力をする1年にしたいなって。
抽象的ですけど、そんなふうに思います。
2017年も、よろしくお願いします!

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